感染症対策分科会の尾身茂会長とはどんな人?

社会・2021-03-15 18:33
感染症対策分科会の尾身茂会長とはどんな人?
閉じる

感染予防より経済重視の人から、いまや目の敵にされている人物に、感染症対策分科会の尾身茂会長という人がいる。そう、いつも菅首相の記者会見のとき、横に立って新型コロナについて解説をする一見おとなしそうなあの人だ。

なにやら偉い医者であるらしいのだが、いったいどんな人なのであろうか? Wikipediaによると

「日本の医師、医学者(地域医療・感染症・国際保健)、厚生官僚、国際公務員。学位は医学博士(自治医科大学)。独立行政法人地域医療機能推進機構理事長(初代)、世界保健機関西太平洋地域事務局名誉事務局長、自治医科大学名誉教授、新型インフルエンザ等対策閣僚会議新型インフルエンザ等対策有識者会議会長兼新型コロナウイルス感染症対策分科会長」

とある。なにやら漢字がずらりと並んで読みにくいが、どうにも凄い人であるらしい。ただ、このお方。医学の世界でいわゆる『白い巨塔』のように、出世のみを願うような人物ではないようだ。

尾身氏は、慶応大で学び外交官を目指していたが、ある日『わが歩みし精神医学の道』(内村祐之著)という書物に衝撃を受け医者を志し、僻地医療の充実のために新設された、自自医科大学の一期生として入学。医者になってからは、伊豆七島など離島医療に従事。

後にフィリピンに赴きWHOの西太平洋地域事務局に入り、感染症の一種であるポリオ(小児マヒ)を、日本も含めた西太平洋地域から、根絶に成功させた凄腕の医者なのだ。

そんな尾身氏も新型コロナには苦戦を強いられている。尾身氏は医師であるわけだから、感染者を1人でも減らしたい思いだろう。そこに政界の思惑が絡んでくる。新規感染者の数も下げ止まってしまい、菅内閣は緊急事態宣言解除の見通しだ。

尾身氏の新型コロナに対する見立ては「インフルエンザと同じような病気になるにはさらに1~2年かかる」というがはたして……

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
社会新着記事