非接触のコロナ禍で梅毒が大流行中らしい
エンタメ・2022-09-01 19:12新型コロナ予防のため、一日に何度も手を洗いアルコール消毒をし、人との接触を避ける毎日が続いている。ところが・・・ だ。
人と人がもっとも深く接触して感染する性病・梅毒がただいま大流行中だという。なぜだろう? 厚生労働省HPを調べてみると、梅毒の流行はいまにはじまったことではないようだ。
梅毒は2010年くらいから増えだし、2015年あたりから急増している。その理由はどうもSEXの多様性にあるらしい。昭和の時代のエロ漫画やポルノ映画などでは、フェラチオとかクンニ、アナルSEX、同性愛といった描写はいまほど多くなかった。
1980年代になると、家庭用ビデオの普及にともないアダルト・ビデオが登場する。これまで映画館など一部でしか観ることができなかったエロ動画が家庭内にはいってきたのだ。
そのあたりから日本人の性への感覚が変わってきたようだ。それまでプロの風俗嬢など一部の人しかしなかったフェラチオやクンニなどが一般男女に浸透していく。また昭和時代からゲイの雑誌はあったが、BLことボーイズラブを描いた漫画は、性表現の婉曲な少女漫画くらいで、直接的表現は同人誌だけであったのが、90年代になると商業誌に進出してきた。
90年代後半から2000年になると、インターネットでさまざまな性表現、性情報が個人の部屋に入ってくるようになる。出会いもかつては紙媒体や特定の場所に行かないといけなかったのが、ネットを通して気軽に出会うことができるようになった。
また2010年くらいになると、LGBTが社会的に認められるようになり、エロ動画はネットの高速化で観られるようになった。このころから、梅毒が急増するのである。
梅毒の感染は。性器と性器・アナルセックス・性器と口の接触等が原因となる。しかしアナルセックスやオーラルセックスは、昔の普通の恋人同士や夫婦が行うのは一般的ではなかったのが、現代社会の情報化社会のおかげで、【普通】となり、感染拡大に拍車をかけたようだ。
これらを考えると、どうやらいま梅毒が流行しているのは、コロナ以前からの延長であり、人間は非接触をすすめられても、性は別物であるらしい。
梅毒という病気は自然治癒しないらしいので、お心当たりの方は病院へ。それから予防のためにコンドームをつけましょうね。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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