現在の自宅療養者は政府行政の犠牲者である!

社会・2021-08-27 19:48
現在の自宅療養者は政府行政の犠牲者である!
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“今日、東京で確認された感染者数は1502人と、都内では2日連続で1000人を越えました”
“きのう感染した13人が死亡、中には入院先が見つからず、自宅療養中に死亡した人も”
“(小池都知事)自宅療養で亡くなる方がいるということは、まさにいま厳しい状況です”
“いま、入院先を調整中の人と自宅療養の方が爆発的に増えています”
“(東京医師会)医療提供体制がひっ迫し、通常の救急医療も含めて危機的状況にあります”

実はこれ、今年1月14日の日テレニュースからの抜粋。感染者数を変えれば、きょうのニュースであったとしても、誰も疑わないでありましょう。

つまり、新型コロナの対策は、今年1月から、もっと言えば、昨年新型コロナが上陸してから、まったく変わっていないということです。

今現在、東京都等では緊急事態宣言中ですが、緊急事態宣言の目的は、何かご存じでしょうか? 感染防止は当たり前のこと、重症・中等症の患者が、入院できないということを防ぐためです。

それが、今年の1月からまったく改善されていない。

日本の病床は先進国でもっとも多い約89万床もあります。新型コロナのために用意されているのは、そのうちわずか4%。

ほとんどの病院は、新型コロナの患者を受け入れていないのです。

理由としては、新型コロナ患者の入院を受け付けると、他の患者や通院の患者が嫌がる。他に肺炎など呼吸器の医師がいないためという場合や、看護師等スタッフが足りないという場合もあるとのことです。コロナ専用病棟を作ると、他の救急患者を受け入れられないという問題もあります。

と、なると、システム等を変えるか、政府行政が専用病棟を作ったり医療従事者を用意したりする必要があるのですが、東京都では5月から病床は373床しか増えていない。

いま、自宅療法を余儀なくなっている人は、政府行政の犠牲者といっていい。国民はそろそろ本気で怒っていいんじゃないでしょうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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