米軍提供の携帯型武器がロシア軍を苦しめている
社会・2022-03-15 19:25ロシア軍のウクライナ侵攻があらゆる面でうまくいっていない。燃料・武器・食料の配給も、ウクライナ国民の心を折ることもだ。
米欧州陸軍のベン・ホッジス元司令官は15日、米テレビ番組で「ウクライナで戦うロシア軍には時間が残されておらず、人員も不足し、弾薬まで尽きかけている」
そして「10日以内に限界点に達し、戦闘継続能力がなくなる」と語っている。
米軍からの情報では、ロシア軍部隊の損傷率は20%を超えているとのこと。損傷率が25%に達すると戦闘能力を失うそうだ。
ロシア軍を苦しめているのは、米国製の携帯型ハイテク兵器たちだ。対戦車ミサイル『ジャベリン』は、バズーカ砲のように肩に担いで発射する。その全長は1.2m、重量は約22㎏。
ジャベリンは目標を赤外線照準器でのぞき、認識して引き金を引けば、自動追尾でなんと命中率94%で敵戦車を破壊してしまう。ジャベリンは戦車だけではなく、ヘリコプターなどにも使え、射程距離は2500m。もっとも頼りになる武器として、ウクライナ兵は「聖ジャベリン」と守護神扱いだという。
そしてもう一つが、地対空ミサイル『スティンガー』だ。これも肩に担いで発射する。この兵器は現在もっとも命中率が高い携帯型地対空ミサイルと言われ、命中率は79%。これらの兵器を、米軍はウクライナに提供しており、またすでに2015年あたりから訓練もしている。
ウクライナ軍が最新兵器で戦っているとしたら、ロシア軍は圧倒的な数の力で戦っており、お互いに削り合いをしながら、ジリジリとロシア軍が侵入している。
もし、前述したベン・ホッジス元司令官の言うように、10日以内に限界点に達し、ロシア軍の戦闘継続能力がなくなるのだとすれば、あと10日ウクライナの人々が、耐え続ければこの戦争は終結に向かうのかもしれない。ただし中国からロシアへの援助がなければ・・・ だが・・・
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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