急変! 菅首相辞任!

政治・2021-09-03 17:20
急変! 菅首相辞任!
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ここ数日、じつに目まぐるしく政治の展開が変わり、次々に予想外のことが起こってきた。そしていま「菅首相、総裁選に出馬せず」とのニュースが入ってきた。これこそ予想外であった。1日前の9月2日には二階幹事長のところに、菅首相自ら出向いて出馬の意思を示したばかりなのだ。報告を受けた二階幹事長も、数日前に菅首相より、役員人事刷新として幹事長交代を言われ、容認したばかりだ。

その役員人事刷新もなしになってしまった。そもそも、総裁選直前になんのための人事刷新であったかというと、菅首相の延命のためだ。しかしそんな手前勝手な人事に、乗ってこない議員もおり、相当迷走していたらしい。次期総裁候補の一人で、国民から人気が高い石破茂氏にも幹事長になってほしいという申し入れがあったという。

さて、どうもこの人事刷新あたりから、事態が急速に変化し、首相周辺が揺れ動きだしたようだ。

すでに国民の支持率は最低を更新し続けていたなか、今回の降板劇は、菅首相の自爆といっていいだろう。結局、この人は首相の器ではなかったということだ。

不出馬の理由は「総裁選とコロナ対策の両立はムリなので、コロナ対策に専念したい」というものだが、これはただの言い訳。これまでも「コロナ対策を最優先」といいながら、五輪パラリンピックを強行したり、実際は後手後手のその場しのぎ、仮にこれから「コロナ対策に専念」するとしても、もうすぐ権力の座を降りる人の言うことを聞く人はいまい。

そして次の首相は誰になるのか?

菅首相や二階幹事長に、無理やり出馬を断念させられた下村博文政調会長は、バカをみた形だが、はたして今一度出馬表明をするのか?

岸田文雄氏、高市早苗氏以外に、石破茂氏や河野太郎氏の出馬の可能性も出てきた。総裁選は17日告示、29日投開票、10月中には衆院選になるであろう。

まさに政局。いよいよ目が離せなくなってきた。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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