ロシアがそんなに強くなかったことが露呈した件
社会・2022-03-19 18:28ウクライナ戦争前まではロシアは【米中露】と言われるほど超大国だと思われてきた。しかしウクライナ侵攻から3週間たってわかってきたことは、ロシア軍の弱さだ。
ロシアの人口は日本とほぼ同じ、しかしGDPは韓国以下、でも軍事力は世界第5位とされている。しかし軍事力世界5位のロシアが、軍事常識では考えられないようなハンパな攻撃を繰り返し、決して米中に続く超大国ではないことが露呈してしまっている。
現在、ロシアの地上兵力は約35万人。ヨーロッパ国境や極東など防衛のためすべてを動員するわけにいかず、そのうち15万人がウクライナ戦争に派兵されていて、これはロシアが投入できる限界値であるという。
つまりロシアは全力でウクライナに襲い掛かっているわけだ。
ちなみに、ロシアの地上兵力は約35万人がどれくらいかというと、例えば韓国の陸上兵力が46万人。韓国軍よりも少ないのだ。
一方のウクライナの陸上兵力は約14万人。当初数の上では圧倒的にロシア軍が上と考えられてきたが、それほどの差がないことがわかってきた。軍事常識として「攻撃3倍の法則」といって、攻める側は3倍の兵力が必要なのだ。
3倍の兵力がない場合、攻める側は、奇襲など短期決戦でないと、守る側に勝つのは難しいとされていて、だからこそロシアは2~3日でキエフ陥落まで持っていきたかったのだが、失敗した。
ある意味、14万人の兵力に対して、たった15万人しか集められず、3週間たっても勝てないロシアは、決して強くないと世界に示したことになる。するとどうなるか? これまでロシアを恐れていたベラルーシのような国が反旗を翻したり、中国などはロシアの油田などを奪いに来るかもしれない。
ウクライナ戦争後、あるいは戦争中でもロシア軍の凋落ぶりを知った諸外国がどのような行動にでるか、それはまだわからない。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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