腐敗大国ウクライナは正義の国か?
社会・2022-11-05 19:59ウクライナとロシアの戦争がなかなか終わらない。2022年2月にロシアが侵攻してからウクライナは欧米諸国からの支援により、驚異的といっていい戦いぶりをしめしている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、前代未聞の自撮り動画をSNSに発信し、それを観た人は正義の英雄のように思っている人も多い。
しかし元々ゼレンスキーは決して優秀な大統領ではない。ゼレンスキーは元コメディアンで、高校教師が大統領になり、汚職する政治家と戦うドラマで大人気となり、それで大統領選に立候補したところ、実際に当選し大統領になってしまった男だ。
深刻な汚職・腐敗大国であるウクライナにおいて、国民はゼレンスキーにドラマのように腐敗を一掃する活躍を期待したのだが、しかし現実的には、まったく何もできなかった。当然支持率はどんどん落ちる。
それどころか租税回避行為に関する機密文書『パンドラ文書』によると、ゼレンスキー自身が8億5000万ドル(約1250億円)もの隠し財産を持ち、その多くを大統領就任以降に増やしたそうだ。
支持率が落ちたゼレンスキーは、ミンスク合意を反故にし、クリミアやドネツク・ルガンスク奪還を計画しはじめる。
ミンスク合意とは、ウクライナ東部のドネツク・ルガンスクで紛争中であったウクライナ正規軍と親ロ派の武装勢力を止めるため、欧州安全保障協力機構の監視の下での停戦合意のことだ。その内容は
・ウクライナ政府による国境管理
・ウクライナからの外国部隊撤退
・親ロシア派への自治権付与
などである。いま戦争の舞台になっているドネツク・ルガンスクは元々、紛争地帯でこのミンクス同意で親ロシア派への自治権が与えられていたのだ。
ゼレンスキーは昨年ロシア侵攻前に訪米し、バイデン大統領からミンスク合意反故への支持やクリミア半島を奪還することへの支援を求めたが、かなわなかった。またNATO加入のため西側諸国に支持を求めることも始めている。
さらにゼレンスキーは2021年に、この地方に偵察用ドローンを飛ばしたり、ドローンで独立派武装組織の榴弾砲(りゅうだんほう)を爆破したりして挑発行為を繰り返している。
それに対して西側諸国は紛争をエスカレートさせると警告を続けたが。ゼレンスキーは「領土と主権を守っているだけ」と無視。
つまり戦争原因の大きな一つにゼレンスキーやウクライナ側のロシアへの挑発行為というものがあるのだ。
また、腐敗大国であるウクライナは、ロシア侵攻以来西側諸国から大量の支援金と武器を与えられ続けているが、アメリカのCBSニュースによると、アメリカからウクライナに届けられた武器のうち、最終目的地に着くのは全体の30~40%だけだという。どこかで誰かが横流しをしているらしい。
さて、ゼレンスキーやウクライナは、はたして正義の国なのだろうか?
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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