韓国の新大統領ってどんな人？

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韓国のユン・ソンニョル（尹錫悦）大統領（61）が10日に就任した。任期は5年間だ。はたしてどんな人物なのか？

1960年、ソウル出身、両親は大学教授。
1979年、ソウル大学法学部入学。
1983年、ソウル大学法学部卒業と、ここまではエリート家庭に生まれ、エリート大学卒業と順風満帆であった。

しかしその後司法試験で9回連続の不合格。
1991年、10回目の受験でようやく合格。
1994年、検事になり、大物政治家などの摘発を行う特捜部で頭角を現す。

2013年、ユン氏を一躍有名にしたのが、保守系のパク・クネ大統領をめぐる贈収賄事件だ。このときユン氏がパク大統領を徹底捜査したため、検察上層部から圧力があり、左遷されてしまう。

2017年、パク大統領は新たに浮上した汚職疑惑で、捜査チームのトップに復活し、パク大統領を逮捕。

2019年、これらの手腕が評価され、革新系のムン・ジェイン大統領から検事総長に抜てきされる。しかしムン大統領の側近で『タマネギ男』と異名をとったチョ・ググ法相の疑惑を追及し、ムン政権と対立。

2021年、ムン政権と対立のまま検事総長を辞任。しかしこの姿勢が保守系支持層に受け、大統領選に出馬。大統領選では、政策論争より両候補のスキャンダル合戦が話題を呼び、韓国有権者から「もっとも好感を持てない大統領選」などと言われた。

その内容も、両候補の妻の経歴詐称疑惑、公金横領疑惑、株価の不正操作疑惑などなど。
どちらの候補とその妻も選挙中に謝罪をするというめずらしいもので、思わずこの人たちで大丈夫？　と、余計な心配をしてしまった。

それはともあれ、韓国は日本とも北朝鮮・中国とも多くの問題を抱えている国。新大統領は、はたしてどんな手腕をふるってくれるのだろうか？

プロフィール

巨椋修（おぐらおさむ）
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。