安倍元総理は韓国のカルト宗教代表の【代わり】に殺された

社会・2022-07-13 17:01
安倍元総理は韓国のカルト宗教代表の【代わり】に殺された
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政治家が銃撃されたり暗殺されたりすることは、ときとしてあることだ。その場合、極右や極左といった政治的に極端な人や団体が、自らの思想信条と違う政治家や、邪魔になる政治家を襲うというのがほとんどであった。

しかし安部元総理を銃撃した山上徹也容疑者は、いまわかっている段階ではこれといった政治思想はなく、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)という韓国のカルト宗教に母親がハマり破産してしまったので、まず旧統一教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を狙おうと思っていたが、コロナ禍のために渡韓することも、また韓鶴子総裁が日本に来日することもなくなったため、安部元総理をターゲットに代えたというのだ。

安部元総理は、歴代首相の在職日数第一位で、戦後もっとも影響があった総理大臣の一人とも言われているが、それほどの政治家が、一介のカルト宗教家の代わりに殺されたというのは、前代未聞であろう。

安倍元総理と旧統一教会がまったく無関係かというと、そうともいえない。安部元総理の祖父である岸信介氏と旧統一教会の教祖である文鮮明氏は、反共産主義という意味でつながりがあったらしい。安部元総理も、旧統一教会の関連団体である天主平和連合(UPF)にメッセージを寄せている。

それにしてもだ。現代のように日本政府と韓国政府が、過去にないほど関係が悪化しているときに、安部元総理が、韓国のカルト宗教代表者の代わりに狙撃されたとすると、あまりにも安倍元総理は無念であろう。

日本で7年半もの間「戦後最強」「安倍一強」と言われ、先進国のほとんどすべての大統領首相との関係も良好で海外からの評価が高かった人物が、さして関係性が高いとも思われない外国のカルト宗教代表の代わりに殺されたのだとすれば、何ともいたたまれないような、通常の政治的暗殺以上に納得いかない気持ちになってしまう。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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