中国共産党100年の歴史とは?

社会・2021-07-02 10:29
中国共産党100年の歴史とは?
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中国共産党が誕生して100年になる。結成当初は57人程度の小さな結社であった。
(現在党員は9200万人。世界一多い共産党団体である)

このとき中国大陸を支配していたのは中国国民党の中華民国であった。

やがて中国大陸は、国民党、共産党、日本帝国陸軍の三つ巴の争いとなり、日本は太平洋戦争敗戦で撤退。中華民国は戦勝国として国連常任理事国となる。

日本なき中国では国民党と共産党の内戦が勃発。

共産党は中華人民共和国の建国を宣言し、中華民国は台湾に撤退。ほぼいまの中国(中華人民共和国)と台湾(中華民国)となった。

中国共産党としては一気に台湾を侵攻するつもりであったが、朝鮮戦争が起こり兵力を割かねばならず断念。

ここから中国共産党のリーダー毛沢東の独裁がはじまる。急進的な社会主義経済を取り入れ、反対する知識人を失脚・投獄する。さらに1958年、「大躍進政策」を発動するも失敗。2000万人とも5000万人とも言われる餓死者を出した。

このため一時権力の座を追われた毛沢東だが、自らの神格化に成功し文化大革命を起こす。これは中国共産党の内部闘争であり、中国社会の動乱であった。

1976年に毛沢東死去。失脚させられていた鄧小平が指導者となると、文化大革命を否定し改革開放政策をとる。これは社会主義経済だとうまくいかないので、市場経済を取り入れるということ。これが現在に続く中国経済発展のはじまりであった。

経済の自由化とともない、人民は政治の自由化も求め、天安門事件が起こる。

鄧小平は経済を自由化しても、共産党一党独裁支配は崩さないと民主化に絶対反対の姿勢を示したのだ。

実は米国は中国が経済発展すれば民主化すると信じて、近年まで膨大な援助をしていたのだ。ソ連崩壊後、中国共産党の仮想敵国が米国になったことも、次の覇権国を狙っていることも知らずに…

さて、今後中国共産党がどうなっていくのかは、神のみぞ知るである。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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