ウイルスではなくコロナ政策に苦しむ上海市民
社会・2022-05-04 15:09中国の経済都市上海に続いて、北京もロックダウンの噂がある。その北京は人口2150万人もいて、5月1日の感染者数は、36人。ちなみに人口1400万人の東京は、4221人である。
北京でわずか36人の感染者でもロックダウンが噂されており、「次のロックダウンは北京だ」とSNSに書いた2名の人物が拘束された。いかに習近平がゼロコロナに本気であるかがわかる。
習近平は4月中旬に海南島を視察した時、地元幹部に感染対策を緩めないようにと命じているので、今後もこのゼロコロナ政策は続けるつもりだろう。
2019年末に武漢で謎の肺炎が発見されたとき、中国はパニックを起こしたが、共産党政府は武漢をロックダウン。
その後、新型コロナを抑え込んできた。その成功は「中国共産党がいかに正しい政治をしているか」という証拠として人民に誇ってきた。いまさらゼロコロナ政策をやめることはメンツにかかわると思っているらしい。
特に今年の習近平は、秋の共産党大会で3期目を狙っている。そのためにも政策の失敗を認めるわけにはいかない。
しかし上海のロックダウンは、最初は4日間のはずが一カ月以上続いている。5月1日の感染者数は1518人。これも東京の4221人と比べるとはるかに少ないが、ロックダウンは今後も続きそうだ。
その上海では市民の不満が爆発している。世界経済ランキング2位の中国、その大都会上海市で飢餓に苦しむ人が出てきたのだ。
上海市の感染者のうち96%が無症状とされている。上海市民は新型コロナに苦しんでいるのではない。中国共産党の【新型コロナ政策】に苦しんでいるのだ。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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