トヨタが見捨てつつあるテレビ局と立憲民主

社会・2021-07-22 10:39

日本を代表する企業トヨタが五輪用のテレビCMを取りやめ、トヨタ労組が立憲民主党の支援をやめるかもしれないという。

トヨタが五輪のCMをやめたといっても、五輪に反対しているわけではない。海外では五輪用のトヨタのCMを流し続けているのだ。やめたのは日本国内だけ。なぜか?

トヨタの豊田章男社長やトヨタ関係者は開会式の出席もしないという。

トヨタ側はハッキリとした理由をまだ言っていないので、本当のわけはわからないが、まことしやかに噂されているものとして、テレビ局が行っている五輪ネガティブキャンペーンへの怒りだ。

これまでワイドショーをはじめとしたテレビ局側は「いま五輪をやるのはバカ」と言わんばかりの放送ばかりをしてきた。一方のトヨタはこの五輪にスポンサー料として2000億円超も支払うという。

五輪スポンサーと五輪を放送するテレビ局は二人三脚で五輪を盛り上げるのが普通。しかし、テレビ局側は「スポンサーから金はもらうが五輪のネガティブキャンペーンはやめない」という姿勢だった。

これはトヨタ労組と立憲民主党も同じで、これまで立民を支援してきた「全トヨタ労働組合連合会」が「もう立民への選挙協力はしない」と言い出しているという。

これも自分たちの企業がスポンサーになっている五輪に、反対ばかりしている立民に愛想が尽きたのと同時に、立民が野党共闘で共産党とお手手つないで仲良くしていたのでは、やってられないという思いがあるらしい。

トヨタ労組は会社が儲かれば社員の給料が上がるという資本主義的な考え、共産党は会社の内部留保を吐き出させても社員に分配しろという共産主義的な考えだから、あまりに考え方が違う。

そしてトヨタは五輪のCMに見切りをつけ、トヨタ労組は立民を見限ろうとしているという話だ。

この話が本当なら、他の企業や労組にも大きな影響を与えそうだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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