許す力が必要? 人はなぜ不倫をするのか?
社会・2020-12-01 11:47元衆院議員の宮崎謙介氏(39)が、30代の女性と不倫が報じられた。妻の恵美氏今年10月にが『許す力』という書籍を出版したばかりであった。
妻の恵美氏が、前回の不倫騒動を本にしたばかりの不倫劇には思わず失笑してしまうが、それにしてもなぜ人は不倫をするのだろう?
それはヒトという種がそうできているとしか言いようがない。同じ霊長類でもゴリラは一夫多妻、チンパンジーは乱交型、テナガザルは一夫一妻制、オランウータンは交尾のときだけの付き合いと、家族の形態は皆全部違うのだ。
夫婦というと子育てがつきものだが、チンパンジーの雄は子育てをしない。乱交型だから誰が父親かわからないからだ。一方、一夫多妻のゴリラは周りにいる子どもたちが自分の子だとわかっているからか、お母さんたちに託されて子育て参加をする。
ではヒトはどうかというと、文化や社会、時代によって多様であり「一夫一妻制、」というのが、近代文化での主流。ただし多妻を認めるイスラムは無論、法で認められない国でも、愛人等を囲っている場合もあり、一夫多妻ではないとは言えない。
女性の場合でもいろいろな調査や統計で、浮気や不倫経験者は3~5割ほどいることがわかっている。ちなみに男性の不倫経験者は7割ほどである。すると乱交型を入れてもいいのかもしれない。
ヒトの育児に関しては、狩猟採集時代から男も育児参加をしていたらしい。ヒトの場合、その個体の弱さのせいか、群れ全体で子育てをしていたと言える。
ヒトのペニスにはカリが付いているが、これは先に他の男性の精子が膣に入っているのを掻き出すためであるという。つまりパートナー以外とのSEXは進化の途上からあり、種の繁殖戦力でもあったのだろう。
と、すれば自分のパートナーが不倫をした場合、夫であろうが妻であろうが、恋人であろうがそれこそ『許す力』が必要なのかもしれない。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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