NATOは参戦するか?
社会・2022-03-23 11:21ウクライナのゼレンスキー大統領が、プーチン大統領との直接会談を、何度も呼びかけている。
いま世界中が、ゼレンスキーを英雄のごとく扱っていると思いがちだが、世界の政治学者や識者の中には「ゼレンスキーは危うい」「あの男は大丈夫か?」という声が、上がっているのだ。
いまもっともゼレンスキーの発言で危険とされているのが、「交渉に失敗したら第三次世界大戦につながりかねない」という言葉だ。
なぜか?
ゼレンスキーが第三次世界大戦を叫べば叫ぶほど、「第三次世界大戦になるくらいなら、ウクライナを見放そう」という意見が出てくるのは、至極もっともなことだ。
NATO諸国が何もウクライナという加盟もしていない国に出向いて行って、自国の若者の血を流すことはないというわけだ。
またゼレンスキーはNATOに対して、盛んに「自国の上空を “飛行禁止区域”に設定してほしい」という要請しているが、これはロシア空軍がウクライナ領の空を飛ばないように、NATO空軍に警戒してくれということであり、もしNATO空軍機がロシア空軍機と遭遇した場合、撃退する必要が生じ、全面戦争、すなわち第三次世界大戦になりかねない要求をしているのだ。
当然、プーチン大統領も、「飛行禁止区域が設定されれば、武力衝突への直接参加と見なし、欧州と世界に破滅的な結果をもたらす」と語っている。
飛行禁止区域を拒否したNATOに対し、ゼレンスキーは「今日以降、殺される人たちすべてNATOのせいで死ぬことになる」と、挑発めいた言い方で、いまだに飛行禁止区域の設定を求めている。
戦争前より、ゼレンスキーにはいささか軽率な傾向があることが指摘されており、ゼレンスキーが「第三次世界大戦」という言葉や、挑発的な言葉を発することで、西側諸国が引いていくこともあり得るのだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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