プーチン暗殺はあり得るか?

社会・2022-03-10 18:07
プーチン暗殺はあり得るか?
閉じる

いまプーチンがもっとも恐れているのは暗殺であるという。ウクライナ侵攻が思ったように進まず、経済制裁でロシア国民の不安と不満が増えてきている。反戦デモを行う市民を手あたり次第に拘束し、その数は総数で1万数千人に及ぶという。

これだけの人数を収容できる施設はおそらくないであろうから、厳寒のロシアで相当劣悪な場所に押し込められていると推測できる。

さらに議会では、反戦デモで拘束された人を徴兵し、ウクライナの前線に送る法案が出ているという。これはかつてソ連がドイツとの戦争において、戦意のない者を最前線に配置し、その後ろからソ連兵に狙わせ、逃げる者、下がる者を射殺し、突撃させるしか出来なくしたのと同じ発想であろう。

さて、プーチン暗殺の可能性である。かつてはマッチョぶりをアピールしていたプーチンだが、いまでは非常に憶病になっていると伝えられている。

フランスのマクロン大統領や、アゼルバイジャンのアリエフ大統領との会談のときは6mも離れた長机を挟んでいた。

側近のラブロフ外相や、ゲラシモフ参謀総長、ショイグ国防相と協議するときは約8m、ロシア安全保障会議のときは20mも離れて会議を行っている。表向きはコロナ対策らしいが、これは側近からの暗殺を恐れているからだ。

独裁者という人種は異常なほど暗殺を用心するので、これまで毛沢東もスターリンも、ヒトラー、習近平、金正恩も暗殺されていない。

少しでも疑わしい側近は粛清してしまうし、行動を変えていく。かつてプーチンは他国首脳と会談するときも、2時間遅刻は当たり前と言われたが、これは会場入りの時間をずらし、少しでも暗殺のリスクを下げるためだという。

プーチンは20年以上、暗殺を避け続け、いまはモスクワから離れどこかに潜伏しているという説もある。4重5重のガードをほどこしているプーチンを暗殺するのは、極めて難しいだろう。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
社会新着記事