【小児性犯罪者】愛し合っているから当然という認知の歪み

社会・2020-11-16 17:58
【小児性犯罪者】愛し合っているから当然という認知の歪み
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●教員に多い小児性犯罪者
13歳以下の子どもを性の対象にする犯罪が後を絶たない。そのような小児性犯罪者の中でも、子どもと接する教職員や、各種指導者が3割もいるというから驚きだ。

文科省の発表によると、2018年度に懲戒免職された教員のうち、約7割がわいせつ行為であり、被害者が自分の学校の児童生徒が半数近くであった。その被害者たちの中にも、13歳以下の子どもたちも多く含まれるに違いない。

●いじめ被害者と小児性犯罪者
小児性犯罪者になってしまう原因は、ハッキリとわかっていない。立命館大学教授で、医療少年院に勤務経験がある宮口幸治氏の著書『ケーキが切れない非行少年たち』によると
「95%くらいは凄惨なイジメ被害に遭っており、そのストレスで幼女などを見つけて性被害を行っているケースが大半」
とある。別の研究者によると、いじめ被害を受けた割合は50%以上という人もいる。もちろん、いじめ被害者が、小児性犯罪者になるというわけではないが、小児性犯罪は、心の傷と深く関係しているのかも知れない。

●高い再犯率と認知の歪み
また小児性犯罪は再犯率が高いのが特徴で、平成27年版 犯罪白書によると

「性犯罪再犯(刑法犯)の再犯率が最も高いのは,小児わいせつ型であり,その再犯の内容を性犯罪者類型に当てはめてみると,9人のうち8人の再犯が小児わいせつ型に該当した。

と、ほとんどが再犯者となってしまっている。それは小児性犯罪者独特の認知の歪みがあるからではないかと考えられている。

小児性犯罪者は捕まったときに次のように言うことがある。

「女の子(男の子)の方から誘ってきた」
「お互いに愛し合っている」

どうも本気で言っているらしく、本人に罪の意識はないらしい。小児性犯罪は、書いて字のごとく犯罪であり、小児性愛障害は精神疾患の一種である。できうれば、犯罪者になる前に、自分の歪みを自覚し、医療を受けてほしい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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