山本太郎という困ったちゃんと立民の無能ぶり

政治・2021-10-11 18:08
山本太郎という困ったちゃんと立民の無能ぶり
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野党の人たちは本気で共闘して政権を狙う気があるのだろうかという事件が起きた。れいわ新選組の山本太郎氏が、突然東京8区から衆院選に出馬すると言い出したのだ。東京8区は何年も前から地道に立民の吉田はるみ氏が選挙活動をしており、前回の選挙では自民党の石原伸晃元幹事長に2万3000票差まで迫っており、立民の8区支部長をするなど支援者も多い。

一方、山本太郎氏は東日本大震災後の12年に8区で出馬。石原氏に6万1000票差という大差で敗れている。おそらく山本氏は、前回の選挙で2万3000票差まで石原氏に迫った吉田氏を見て、今回、立民や共産も力を貸してくれる野党共闘であるなら、石原氏に勝てると見込んでの出馬表明であったのであろう。

山本氏と立民の枝野代表や執行部とは、内々で話はついていたらしい。それで8日新宿でも街頭演説で、うっかり発表してしまったようだ。しかし当の吉田はるみ氏に話は伝わっていなかった。

吉田氏は山本氏が出馬発表した8日に、立民の塩村あやか参議院議員と阿佐ヶ谷駅前で街頭演説をする予定だったのだ。吉田氏と塩村氏の街頭演説は急遽中止となった。

当然、吉田氏を支援していた人たちは激怒している。今後山本氏が公認されたとしても、東京8区の立民支持者たちが、すんなりと山本氏を支持するとは思えない。

せっかく菅政権の不人気で自民党支持率が急落し、野党共闘で議席数を伸ばす絶好のチャンスを、自ら潰してしまう行為をしてしまった。こんな事態を招いた立憲民主党執行部は無能ぞろいなのかと思わずにはいられない。

山本太郎氏は元々軽薄なところがある人物で、東日本大震災後には放射能デマをさんざん拡散したり、子宮頸がんワクチンは、即刻接種中止すべきとする反ワクチン派であったりと、トンデモ発言をする困ったちゃん。

これをきっかけに野党共闘どころか立民内部にヒビが入りそうだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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