元関脇の嘉風の妻が長女の虐待で逮捕 母による虐待はなぜ起こる?

社会・2021-03-24 17:49
元関脇の嘉風の妻が長女の虐待で逮捕 母による虐待はなぜ起こる?
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元関脇、中村親方(嘉風)の妻が、小学5年の長女に虐待を行い逮捕された。長女自身がスマホで、虐待されているところを隠し撮りしていたのが証拠になったようだ。

長女が隠し撮りした動画音声を聴いたが、かなりの暴力であったようだ。正直、この虐待が日常的に行われていたとしたら、長女はこれまで殺されていてもおかしくなかったと思うほどだ。

彼女(母親)は大変な見栄っ張りでのセレブ気取りで、結婚した時もセレブの街・二子玉川で新居を構え、親方は部屋のある江東区まで電車通勤していたという。

また、ママ友ともトラブルを起こしており、そのママ友は警察から避難をすすめられ、子どもは実家に帰しているというから、かなり異様な事態だったのだろう。もしかしたら中村親方の妻は、精神的に不安定な人なのかもしれない。

児童虐待の事件が報道されると、一方的に加害者側が非難されるが、彼女自身、何らかの事情や問題(自らも虐待を受けて育てられた・精神的な障害があるなど)を抱えており、虐待やトラブルにいたったのかもしれない。

『日本こども支援協会』によると、どの国でも、虐待を受けた子どもが虐待をする親になる確率は、ほぼ7割だという。加害者となってしまった母親も子ども時代に虐待の被害者である場合が少なくないのだ。

他にも、親から、虐待されて育った場合、成長してから生きづらさを抱え、うつ病や、境界性パーソナリティ障害になってしまう場合がある。

境界性パーソナリティ障害は虐待された人によくみられるもので、自分の怒りをコントロールすることに困難があり、不適切で強い怒りを生じることが多く、あらゆるところでトラブル起こす。

もし中村親方の妻が、自らも虐待されて育った人やパーソナリティ障害を抱えているとしたら、適切な支援や治療が必要であろう。そして長女のケアも忘れてはならない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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