日本と朝鮮半島の戦争史

社会・2021-03-23 17:40
日本と朝鮮半島の戦争史
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何かと話題にのぼる韓国と北朝鮮。日本にとっては近くて遠い国かのかもしれない。 今回は日本と韓国と北朝鮮を理解するために朝鮮半島の歴史について述べてみたい。

日本と朝鮮半島の関係は古く、縄文時代から往来があり、弥生時代になると交流も活発になった。古墳時代になると、日本の前方後円墳が半島南部に10数基見つかっている。

6世紀半ば、百済軍と倭国(日本)軍は、新羅と唐(中国)の連合軍と戦い百済・倭国側が敗れている。いわゆる白村江の戦いである。

戦国時代末期には豊臣秀吉が明(中国)を征服しようと、朝鮮半島を通り道にしようと進軍した。文禄・慶長の役である。秀吉の目的は朝鮮征服ではなく、あくまで明征服であったが、当然戦争になる。朝鮮は明に助けを呼んだ。日本VS朝鮮・明連合軍の戦いとなるも、戦争は秀吉の死で終結。

1894~5年、朝鮮で甲午農民戦争という内乱が起こったとき、朝鮮国が頼ったのも清国(中国)であった。このとき、日本軍も朝鮮に出兵し後に起こる日清戦争の原因になった。

やがて日清戦争が起こると、日本VS清国であるにもかかわらず主戦場となったのは朝鮮半島である。

日清戦争に日本が勝利をおさめると、下関条約によって朝鮮は清国との服属関係を日本によって廃棄し独立国『大韓帝国』になるも日韓併合により滅亡し、併合は太平洋戦争終結で終了する。

朝鮮半島は、1千年以上中国との服属関係にあり、日本が上陸すると必ず中国に頼った。上陸するのは常に日本であった。そして半島という地政学上の土地のせいか主戦場にもなった。

現在、北朝鮮は中国側、韓国は米国側となっているが、文在寅大統領が異様なまでに中国にべったりというのは、1千年以上中国に服属してきた民族DNAのせいなのかもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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