悲惨な朝鮮半島近代史

社会・2021-09-22 18:41
悲惨な朝鮮半島近代史
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日本人の多くは韓国人や朝鮮人の【反日思想】をみて「なんで仲良くできないのかなあ」などと呑気に思っている。これは朝鮮半島の歴史を学べばわかる。

朝鮮民族の歴史は、半島に侵入してこようとする異民族を拒否する歴史であった。しかし現実は漢民族や野蛮人と軽蔑していた北方騎馬民族(清朝)に従属せざるを得なかった。

近代になり日清戦争で、日本が勝利したとき、長く続いてきた中国大陸国家の従属国ではなくなる。しかし日本に主権を奪われ、日本の保護国となってしまったという屈辱。1910年、日本に併合という恥辱。

日本は朝鮮に同化政策を行い、朝鮮文化を否定。日本語、創氏改名、神社神道などを強制しれるという恨み。このあたりから朝鮮民族は民族的愛国心に目覚め、激しい反日感情を抱くようになる。

日本による支配は日本の敗戦まで続くが、その後は米ソさらには中国から干渉を受けるようになる。朝鮮戦争の勃発だ。

大戦終了後の1948年、米ソ中は朝鮮を緯度38度で分断。民族は大国により北朝鮮と韓国に分かれさせられる。1950年6月スターリンに支援された金日成が韓国に侵出。わずか3カ月で半島のほとんどを北朝鮮軍がとるという事態になった。

そこで日本にいたマッカーサーが、米軍と国連軍とで、北朝鮮軍を北に押し返そうとした。注目すべきは、東京大空襲を指揮したカーチス・ルメイが、朝鮮半島のほとんどの都市部に無差別空襲を、朝鮮戦争終戦まで続けたことだ。

朝鮮半島に投下された爆弾は、太平洋戦争中の日本の約4倍。南北朝鮮人の6人に1人が死んだという。

また、マッカーサーは30~50発の原爆を北朝鮮に落とすつもりだった。

これが朝鮮半島の近代史である。彼らは、日本も米国も中国もロシアも信用しない。反日もやめない。むしろ反日が彼らのアイデンティティと言ってもいい。日本人が「なんで仲良くできないのかなあ」と思っていても、民族に染み付いた憎悪の恐怖と屈辱は、ぬぐい取れないのだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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