二階幹事長はいつ菅首相を見限るのか?

政治・2021-01-18 14:51
二階幹事長はいつ菅首相を見限るのか?
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「菅さんでは次の選挙に勝てないよ」「選挙になっても菅首相には応援に来てほしくない」

これらは自民党若手議員の言葉である。さらにいえば「3月下旬に来年度の予算が成立するから、そのあと解散総選挙なんじゃないか?」という話もチラホラ。

菅首相にとって、二階幹事長は首相にしてくれた大恩人だが、その二階氏幹事長も、さすがに記者の質問に目を見て答えられない。原稿の棒読みしかできない。しかもその原稿を読み間違えるような菅首相を見限りつつあるという話も出てきている。

自民党内には7つの派閥があり、菅首相はそのうち5つの派閥から支持を受け、首相になれた。その5つの派閥の主導権をとったのが二階幹事長率いる二階派である。

同じく菅首相を推した麻生派の麻生副総理はそれが面白くない。麻生副総理は、安倍政権時代に比べて、明らかにメディアへの露出も減っている。「菅め、支持してやったのにコンチクショ~」というのが麻生副総理のホンネ。元々麻生副総理と二階幹事長は仲が良くないのだ。

麻生派は元々宏池会という名門の派閥であった。宏池会の本流は現在岸田派となっている。現在麻生派56人、岸田派47人。二つが合流すると103人の最大派閥になり、現在の最大派閥の細田派(清和会)98人と肩を並べることになる

菅首相のバックである二階派は47人で二階派単独では太刀打ちできない。いくら二階幹事長が菅首相をかばいたくても、支持率の急落、不支持率の急増ではそろそろ限界がある。

二階幹事長がいつ菅首相を見限ってもおかしくない状況であり、二階氏が見限った瞬間に菅内閣は終わると言っていい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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