日本のカレーが世界の伝統的料理1位に! 伝統的ってなに?

イート・2023-02-10 18:51
日本のカレーが世界の伝統的料理1位に! 伝統的ってなに?
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伝統的な料理に関する体験型旅行サイト「テイストアトラス」が、「世界最高の伝統的な料理トップ100」を発表した。その第1位が、日本の「カレー」であった。いや「カレー」だけではない。他にも12種類もの【日本の伝統的な料理】がランクインしていたのだ。ちょっと見てみよう。

1位 カレー
21位 豚骨ラーメン
30位 カツ丼
43位 カレーライス
44位 醤油ラーメン
46位 サーモン握り寿司
47位 餃子
54位 焼きうどん
56位 エビフライ
67位 牛丼
83位 味噌ラーメン
85位 塩ラーメン
(ちなみに1位の「カレー」について、カレーうどんなどを含めたカレー料理全般を指していて、43位の「カレーライス」とは別枠ということらしい)

さてこれを見て面白いなと思ったのは、日本人の感覚からして【日本の伝統的な料理】というのは「?」となってしまうものばかりだ。

まあここに投票した人たちが、海外から日本に旅行に来て、サッと食べることができるものということで、一種のファストフード(短時間で料理できて、すぐに食べられるもの)ばかりなのは仕方がない。

しかしこれらは日本の【伝統的な料理】なのか? その前にこれらは【和食】なのか? そんな疑問がわいてくる。

もし仮に【伝統的な料理】なるものが、江戸時代から続くものとすると、この中には一つもない。
「カレー」や「カツ丼」「エビフライ」は洋食だし、「ラーメン」や「餃子」は中華料理だ。「サーモン(養殖鮭)の握り寿司」も江戸時代にはなかった。

「焼きうどん」は戦後に焼きそばの代用食品として作られたと言われているし、「牛丼」は明治時代の終わりころ、牛鍋の残り汁を白めしにぶっかけたのがはじまりと言われている。

ではこれらは【和食】ではないのかというと、農林水産省によると和食とは、「日本の食文化」を指し、カレーやラーメンのように日本独自の変化をたどったメニューも和食の中の一つだそうだから、どうやら「和食」と言ってもいいらしい。

しかし【伝統的な料理】かというとどうか。

例えば我々がお正月に食べるおせち料理だが、全国的に「おせち」と呼ばれるようになったのも、重箱に入れられるようになったのも、戦後になって百貨店が売り出してからだ。
料理ではないが、「初詣」は寺社と鉄道会社のキャンペーンで生まれ、「神前結婚式」は、後の大正天皇が最初なのだ。

もし【伝統的な料理】なるものが、その国、その地域が育み定着しているものとすれば、「カレー」や「ラーメン」も日本の国民食であり、すでに【伝統的な料理】と言ってもいいのかもしれない。
それにしても、我が国にそれだけ美味しいものがたくさんあるというのは、うれしいことじゃないか。

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