政府の借金は国民が貸している! 政府は国民に金返せ!

政治・2021-02-08 18:09
政府の借金は国民が貸している! 政府は国民に金返せ!
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本年の1月、麻生太郎財務大臣が「給付金等は国の税金ではなく借金(国債)でやっているのだ。後世の人たちにさらに借金を増やすのか」といって、国債による再給付について否定的なのはご存じの通り。

さて、いまから7~8年前ほど前、当時ギリシャ危機が話題で、日本の国債残高が1千兆円近いこともあって「日本もギリシャのように破綻するのでは?」と心配する人に対して当時の麻生さんはこういった。

「今お金を借りているのは、みなさんじゃありませんからね。お金を借りているのは政府です。国民はお金を銀行に預けている。銀行にとって預金は借金。その金を借りているのが政府。国民が政府に貸しているの」と……

よくマスコミが「いま国民1人あたり900万円の借金があります」とか言うけど、これって、当時の麻生さんが言うように、国民の借金ではなく【国民が政府に貸しているお金】であり【政府の借金は国民の資産】というのが正しい。

麻生大臣の言葉は未曽有の危機に面しているのに【給付金や補償金は出したくない。だってあれは政府の借金だから】としか聞こえない。

2013年の講演では麻生大臣はこうも言っている。「政府の借金が多いのが問題だという人がいっぱいいるけれど、何が問題なんです? (国債、ひいてはお金を)刷ればいい。ね? 簡単だろ?」

簡単です。ちなみに給付金や補償金は政府が国債を刷って、それを日銀が引き受け、お金を政府に渡す。そのお金を国民に回すので、よほどアホなことをしない限り、財政破綻はしない。また、誰も損をしない仕組み。まあ名義上、政府の借金が増えるだけ。

だからね、麻生さん、とっととお札を刷って困っている国民に金を配りやがれ! あんたが言ったことだ! わかりやすく言えば、貸した金返せよ!

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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