与党の崩壊がはじまりつつある

政治・2021-02-02 09:48
与党の崩壊がはじまりつつある
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戸田市議選の結果にはビックリした。戸田市議選が31日投開票されたが、定数26に対し、36人が立候補する激戦となっていたのだが、泡沫候補とも思われていた、スーパークレイジー君が当選を果たしたのだ。

スーパークレイジー君とは、本名西本誠。2020年の都知事選で初出馬し特攻服で選挙戦を戦うというパフォーマンスで注目された人で、少年院に2回、教護院に1回入っていたそうだ。

戸田市議選では5名の公明党が立候補していたが、そのうち1人が落選し、スーパークレイジー君は当選した。本来、公明党というのは票読みがとてもうまく、全員当選して当たり前のような党なのにである。

同じく31日に投開票された北九州市議選では、自民が現職6人落ち22議席あったのが16議席に減った。公明党は前回と同数。立憲民主党は7人の立候補者全員が当選している。

同日の千代田区長選では、自公推薦の立候補者が、都民ファーストに大差で負けた。

この原因は、やはり菅政権の支持率急落ぶりと、年末から続く、会食スキャンダルが一向に収まらないところにあるのではないだろうか?

特に離党届を出した自民党の松本純元国家公安委員長は、最初は「1人で行った」と言っていたが、田野瀬太道文部科学副大臣、大塚高司国対副委員長も一緒にいたことがバレてしまった。

同じく銀座訪問議員である公明党の幹事長代理である遠山清彦衆院議員は、自身の資金管理団体がキャバクラなどに「飲食代」として支出したことも判明。クリーンな公明党のイメージをひどく傷つけた。

31日の地方選はどれも次の衆院選の前哨戦と言われている。一連の会食スキャンダルは与党にとって自爆行為そのもの。もしかしたら与党の崩壊がはじまりつつあるのかもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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