好調の岸田総理だがバイデン大統領には会ってもらえない

政治・2022-01-04 18:46
好調の岸田総理だがバイデン大統領には会ってもらえない
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総理大臣になってからの岸田氏は、予想以上に評判がいいようだ。内閣支持率がじわじわとあがっている。これにはカラクリがあって、岸田総理が自民党左派(ハト派)の宏池会は、朝日新聞や毎日新聞、東京新聞のような左派系新聞は叩きにくい。もちろん叩かないわけではないが、なんとなく好感度の高い記事が多くなり、その記事を読んだ読者の支持率が上がっていく。

また、右派系の読売新聞や産経新聞も、まだ特に叩くような記事をあまり書いていない。

これは、名門開成高校初の総理となった岸田氏を、開成高校OBで、政界のドンと言われる読売新聞トップのナベツネこと渡辺恒雄氏や、開成高校OBの議員や、官僚600人のグループ「永霞会(永田町・霞が関開成会)」が応援しているため、右派系新聞でも岸田つぶし的な記事が出にくいという説がある。

つまり、あくまで“今のところ”だが、岸田内閣は左右の大手新聞社から、さして批判的なことは書かれていないわけで、それが支持率に反映していると考えられるのだ。ただしこれはあくまで今のところの話。

では日本の支持率は高くても、海外からはどうみられているのだろう?

気になるのは、岸田政権がこれまで何度もバイデン米大統領に、首脳会談を申し込んでいるのに、断られ続けていることだ。いくらコロナ禍があるとはいえ、政権交代後に3カ月たっても会っていないというのは、異常事態といえる。

これはバイデン大統領側が、岸田総理の中国に対する中途半端な姿勢に疑念を抱いていて、いまだ様子を見ているからだという。

米中対立が深まり、北京五輪後に、台湾有事があるのではないかとささやかれているいまこのときに、岸田総理はバイデン大統領に信用されていないわけだ。

いくら日本国内での支持率が好調でも、対米関係が悪くなると、すべてが悪くなる。夏には参院選がある。岸田政権がそれを乗り切れるのかは、いまだ不明だ?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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