総裁選 滑り込み立候補 野田聖子の影響とは?
政治・2021-09-18 09:50総裁選の推薦人20人が集まらず、立候補断念と思われていた野田聖子幹事長代行が、締め切り一日前に滑り込みで20人集め立候補した。
野田聖子氏の推薦人の内訳は、二階派8人、竹下派3人、石原派1人、稲垣グループ1人、無派閥7人と、突出して二階派が多い。
この二階派8人は、本当に野田氏に総裁になってほしい人というよりも、二階幹事長から名前を貸してもらった人たちと言えそうだ。
一方、総裁選レースで一歩リードしている河野太郎氏は、麻生派、竹下派、石原派が3人ずつ。細田派、二階派、石破派から2人ずつ、無派閥5人と各派閥からまんべんなく推薦人がいる。
岸田文雄氏は細田派、麻生派、竹下派が4人ずつ。岸田派、谷垣グループが2人ずつ、無派閥4人。
高市早苗氏は細田派7人、二階派3人、竹下派2人、無派閥8人と、安倍前首相がいる細田派が多い。
さて、最後の最後に出馬した野田聖子氏が立候補することで、誰が得をし、誰が損をするのであろうか?
まず岸田文雄氏の推薦人に「二階外し」行った二階派の人は1人もいない。また野田氏自身が女性であり障害を抱えたお子さんもおり、自民党左派の議員票・党員票をかなり取ると考えられる。と、すると自民党左派に人気のある脱原発・女系天皇検討などを主張する河野氏と競合するはずだ。
同じ女性候補である高市氏にも影響があるだろう。と、すると野田氏の出馬で影響を受けないのは、二階幹事長がもっとも勝たせたくない岸田氏のみということになる。
本来二階派は、河野氏を推していく考えであったはずだ、それが野田氏に8名もの推薦人が流れたということは、二階幹事長が派閥をうまくコントロールできていないということかもしれない。
おそらく自民党の歴史初の派閥のコントロールが効かないこの総裁選。野田聖子氏の登場と、迫りくる総選挙の影響もあり、まだまだ先が読めない選挙となりそうだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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