混迷の総裁選 決選投票にもつれ込むか?

政治・2021-09-20 19:30
混迷の総裁選 決選投票にもつれ込むか?
閉じる

野田聖子氏が出馬し、ますます読みにくくなった自民党総裁選。読売新聞が、9月18・19日に自民党の党員・党友に聞いた調査によると、河野太郎氏が41%と1位、2位岸田文雄氏22%、高市早苗氏20%、野田聖子氏6%と、いまだ圧倒的に河野氏が強い。

ちなみに、自民党総裁選は国会議員票382票+党員・党友票382票=764票で争われる。ちなみに党員数は全国に約113万人いるが、公平にするために「ドント方式」で全国の得票数を分配する。

そして最初の投票で、過半数の382票以上を獲得すれば、そのまま当選。最初の投票で過半数を得た候補がいない場合、上位2人の決選投票になる。

決選投票の場合、国会議員は382票で変わらないが、党員・党友票は都道府県連に1票ずつに割り振られた計47の地方票になり、1回目の投票より国会議員票の割合が大きくなる。

さて、前述した読売新聞の党員・党友への調査では、河野太郎氏は41%と、過半数まではいっていない。仮にいまのままだとすれば、決選投票にもつれ込む可能性が高そうだ。

決選投票になれば、党員・党友の47地方票しかないので、当然、議員票の影響力が強くなる。党員・党友票は、人気票と直結するが議員票は違う。自民党総裁選は、権力闘争なのだ。派閥や各議員の出世や欲得が、これまで以上にうごめいてくる。

例えば、いまの読売新聞の調査だと、2位の岸田氏と3位の高市氏が手を組めば、1位の河野氏に勝てる可能性が出てくるのだ。現時点での、各メディアの予想では、河野氏と岸田氏の決選投票になるのではないかという説が多い。

決選投票になれば、自民党の重鎮たちは、失言が多く、何をしでかすかわからない河野氏よりも、素直で扱いやすい岸田氏を支持するのではないかと考えられる。総裁選投開票日は29日と、まだ数日ある。その間に、まだまだ二転三転するかもしれず、何が起こってもおかしくない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
政治新着記事