自民党泉田裕彦氏の裏金要求告発事件の謎

政治・2021-12-02 18:39
自民党泉田裕彦氏の裏金要求告発事件の謎
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自民党泉田裕彦衆議院議員が裏金を要求されたという事件。
泉田氏から名指しされたのは、星野伊佐夫新潟県議。この人は【新潟のドン】と呼ばれていたほど絶大な権力がある人物だ。

この2人は、泉田氏が17年前に知事選に出馬したときからの付き合いで、大変仲が良かったというが、いったい何があったのか?

事件は、選挙前星野県議が、泉田氏を自宅に呼び出し、裏金を要求したという。そのときの音声データもあるらしい。普通、いちいち音声データなど録らないから、二人の間にすでに何かあったのかもしれない。

そこには「2千万や3千万をもったいながったら人生終わるよ。いちいち警察に報告するわけじゃないんだから」などの会話が入っているという。

そして裏金を断ると選挙妨害をされたらしい。

結果、泉田氏の新潟5区では野党統一候補の米山隆一氏が当選。泉田氏は落選するも比例で復活。この選挙区は当選した米山氏が、人気作家の室井佑月氏と結婚したこともあり、注目されていた場所だ。

いまでも、選挙時にお金のやりとりはめずらしいことではない。元大阪府知事の橋下徹氏は、Twitterで08年の大阪府知事選のとき、自民党大阪府連から2千万円要求され、1千万を大阪府連に寄附したことを公表している。選挙前に政党や党支部に寄附するのは合法なのだ。もし星野県議が寄附を要求したのなら違法ではない。問題は裏金であるかどうかだ。

最近でも河井元法相が、2900万円の買収事件を起こしたごとく、いまでも違法での金のやりとりは行われている。この2900万円は、今回の星野氏が要求したとされる「2千万や3千万」と合致する。

とにかく泉田氏がこのときの音声データを公表するまで、ハッキリとしたことはわからない。

いまのところマスコミは星野県議を悪者のように扱っている場合が多いが、泉田氏もエキセントリックな変人で有名。どちらが正しいかはまだわからない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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