日米関係のネックは林芳正外相か?
政治・2022-01-15 18:16岸田首相が総理の座について100日以上が過ぎた。しかし岸田首相はいまだ最大の同盟国である米国のバイデン大統領と会っていない。これは、これまでなかったことだ。外務省は何度も米国に、首脳会談の申し入れをしているのだが、忙しさとかコロナを言い訳に、断られ続けている。これは、あきらかにバイデン大統領に避けられているのだ。
これがいかに異様なことかというと、菅前首相は、コロナ禍の中昨年4月に訪米、対面で首脳会談を行い、9月25日、すでに首相の座を降りることが決まっていたにも関わらず、さらにバイデン大統領と会談し、日米同盟強化の方針を確認している。このときはバイデン大統領から会いたいというお誘いがあったという。
一方、岸田首相は総理就任直後に、一度電話会談をしただけで、その後は袖にされ続けている。どうやら、その原因は、林芳正外相にあるらしい。
林外相は、元日中友好議連会長でバリバリの親中派議員として知られていた。岸田首相が、林氏を外相に据えるとき、日米関係を重視する多くの議員が反対したが、林氏は岸田派のナンバー2。岸田首相としてはなんとしてもと、反対を押し切って外務大臣に指名した。
また林外相と安部元首相の関係は、同じ選挙区でしかも父親の代からのライバル。親米派の安部元首相と親中派の林外相は犬猿の仲だ。当然、こういったことも米国は知っている。
つまり、林芳正氏を外務大臣にした岸田首相を、米国は「寝返ったか」と疑っているわけだ。林氏が外務大臣になってすぐ、中国の王毅国務委員兼外相から訪中の招待を受け、「調整する」と答えている。当然これも米国は知っている。
米国は、林外相と中国は深い関係があると思っている。バイデン大統領が岸田首相に会おうとしないのは、日本が中国寄りになったのではと思い、様子を見ているのだろう。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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