落選した議員の比例復活って、なんか納得できない件

政治・2021-11-01 18:17
落選した議員の比例復活って、なんか納得できない件
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自民党甘利明幹事長が、小選挙区で落選するも比例で復活。平井卓也前デジタル相も小選挙区で敗れ比例で復活。
国土交通相や経済再生相を歴任し、石原派を率いる石原伸晃元幹事長も落選、こちらは比例復活できず。
当選7回で「カミソリ後藤田」で有名な、元官房長官、後藤田正晴氏の甥であり、妻は女優の水野真紀さんという、知名度バツグンであった後藤田正純氏も落選。比例でなんとか復活。

野党第一党の立憲民主党の小沢一郎氏は、岩手3区で50年以上無敗であったが、落選し比例で復活。
海江田万里元経済産業相も小選挙区で負けたが、比例代表で復活当選。
辻本清美副代表は、小選挙区で敗れ比例での復活はできなかった。

今回の選挙では小選挙区で負けたけど、比例で復活している議員が130人もいるという。

現在の衆院選の選挙制度は、小選挙区と比例代表の並立制となっている。有権者は小選挙区選(定数289)と比例選(定数176)に1票ずつを投じるやり方だ。

政党を選ぶ比例選では、全国11ブロックごとに各党の得票数を集計。各党が作成した候補者名簿に従って議席が配分される。名簿順位は、各党の裁量で決めることができるため、受からせたい候補者を上位に置くことで、選挙区調整などで出馬ができなかった人を、名簿上位にすることも可能。

この比例代表制のため、小選挙区に出た候補者の多くが、落選したとしても復活当選してくるのだ。しかし一票を投じた者の一人として、この制度には釈然としないものがある。

有権者に否定された政治家が、ゾンビのごとく比例で復活してくるのだ。いっそ小選挙区制か比例代表制か、どちらか一つにするとか、どうしても現行の小選挙区比例代表並立制にしたいのなら、せめて民意で落とされた議員の復活は、やめていただきたいと思うのは私だけであろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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