「おぐらが斬る!」昔モテたんです 結婚したい高望み女の末路

エンタメ・2023-05-07 12:22
「おぐらが斬る!」昔モテたんです 結婚したい高望み女の末路
閉じる

筆者は以前、ブライダル雑誌に漫画連載をやっていたこともあって、婚活ライターと付き合いがある。結婚相談所に来る人の中には結婚が成功して幸せになったカップルも多いが、相談者の中には「これじゃあ、今後も結婚はムリかも・・・」と思ってしまう独身女性もいるそうな。

「結婚が難しいかも」と思ってしまう女性は、自分の価値がよくわかっていない人も多く、そういう人に限って「私は高望みしません」と言うそうだ。

Y子さんもその1人。派遣社員で42歳。容姿は普通。そんな彼女がなぜ結婚できないのだろう? そこには厳しい現実と彼女の勘違いがあった。

Y子さんの希望は、年収700万円以上、大卒以上、ハゲとデブはだめ、身長は最低175センチは欲しい、清潔感は当たり前でイケメン希望。

年収が700万円以上なのは、30代なら600万円程度でもよかったけど、いまは40代だからだそうな。

うん、これを普通「高望み」というのだ。これだけハイスペックだと、結婚相談所に入会したとたん女が群がってくる。そして男全般に言えることだが、男は若い女を求める傾向にある。美人の30代よりも普通顔の20代が人気なのだ。

結婚を希望する男は「子どもが欲しい」と思っている場合が多く、35歳を越えるとそういう男に選ばれなくなる。Y子さんはそれがわかっていない。

Y子さんの場合、客観的容姿は普通だが自分では実年齢より若くて美魔女だと思っている。そして専業主婦希望。

20代の頃は結構モテていて遊んでいたとのこと。いまでも周囲の男がみんな「お若いですね」と、言われてきたからだという。

残念だが、男は気を使って皆さん「お若いですね」というものだ。さらに客観的に見るとY子さんは、年相応の42歳だという。つまりおばさんだ。ただし厚化粧。

付き合っていた人も何人かいたが、それらの男ではスペックが低く結婚となると自分には釣り合わないと思っていたという。

それでこれから結婚するとしたら「最低でもこれまで付き合ってきた男よりスペックが高く、さらに先に結婚した友人たちの夫以上でないと」と考え、初めて結婚相談所に入会したのは35歳のとき。これまで3つほど結婚相談所を渡り歩いてきたという。

Y子さんが結婚するには、理想を追うだけではなく、現実を直視して妥協が必要なのだろう。このままだと、この先も結婚は難しいだろうと婚活ライターはいうのだ。

残酷なことだが、結婚という意味で独身女性の価値は減価償却。自分の価値は年々下がっていく。Y子さんのような考え方では結婚は難しい。

最後に婚活ライターはポツリと言った。「もう子どもを作るのは難しい年齢なのに、なぜ専業主婦希望なのかしら? 結局金持ち男のヒモになりたいだけなんでしょうね」と・・・

Y子さんは「これまでの結婚相談所は、レベルの低い男しか集められないところばかりだったから、次の結婚相談所を探します」と言っているそうだ。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

関連記事
関連タグ
エンタメ新着記事