小泉進次郎環境大臣、今度はプラスチックスプーン・フォークを有料化

政治・2021-03-10 12:45
小泉進次郎環境大臣、今度はプラスチックスプーン・フォークを有料化
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レジ袋有料化で全国民にヒンシュクを買った小泉進次郎環境大臣だが、今度はプラスチックスプーンやフォークの有料化を考えているという。

ちなみにレジ袋有料化は環境問題の解決のためであったはずだが、有料化後に小泉大臣はシレっとこんなことを言っている。

「レジ袋を全部なくしたところでプラスチックごみの問題は解決しない。1人1人が問題意識を持ってもらえればと……」

と、我々はプラスチックごみの【問題意識を持つために有料のレジ袋を買わされている】らしいのだ。

ちなみにレジ袋は海洋プラスチックごみの0.3%しかなく、焼却しても有害物質は出ない。プラスチックごみをなくしたいならペットボトルは12.7%もあるのだから、そちらをなくす努力をしたほうが有力なのに、いまのところやろうとはしていない

しかし小泉大臣は「これからは無料でスプーンが出てこなくなる。これはレジ袋有料化の発展版だ」

と、自慢げである。この法案は今国会で審議され、来年4月には施行される見通しとのこと。

あの~、小泉大臣、いまどんな時期で国民が何に不安を抱き苦しんでいるかご存じでしょうか? コロナ禍がいつまで続くのか、感染の不安、経済の不安で自殺が増え続けているのです。そんなときに、環境問題にロクに効果がないうえに国民の負担を増やすことを発表してるんじゃありません!

それにこれまで、約4割の人は無料レジ袋をゴミ袋にリサイクルしていたのが、有料になりレジ袋を買わなくなる代わりに、ゴミ袋が売れているというから本末転倒!

さて、小泉くん、現実的にいえばプラスチックごみは、もしかしたらコロナ禍以上に我々のみならず、子や孫、ひ孫、全地球生物に対して超絶に深刻で、もっと抜本的な解決を目指さねばならない大問題だと思うのだよ。ただ安直に有料化にして仕事している気になっているというのはセクシーじゃないと思うよ小泉くん。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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