河野太郎 人気に陰り

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次の総理にしたい人アンケートで、ダントツ人気№１だった河野太郎氏に陰りが見えてきた。それは、自民党総裁選が近づき、大手メディアが候補者それぞれの人柄や、政策等を取り上げていくうち「河野さんってこんな人だったの？」と、疑問を持つ人が増えてきたからだ。

もともと河野太郎氏の人気は公式Twitterのフォロワー数240万人以上と、とても多い。安部前総理ですら227万人なのだ。確かに河野氏のつぶやきはなかなかおもしろいのだが、自分を批判するフォロワーに対しては、バシバシとブロックすることで有名。ついたあだ名が「ブロック太郎」だ。

総理候補となったことで、それまでTwitterに関心がなかった人たちにも「ブロック太郎」のあだ名が知れるようになった。つまり「河野さんって、反対意見には一切耳を貸さない人らしいよ」と、マイナスのイメージを持たれるようになってきたのだ。

また、中国に家族がやっている企業があり、そこから献金を受け取っていることや、父親の河野洋平氏が、従軍慰安婦に旧日本軍が関与したことを認め「お詫びと反省を申し上げる」と言ったいわゆる「河野談話」の問題などから「河野さんは親中国」などと言われるようにもなってきた。

経済政策についても、河野氏が消費増税派であることが知れ「これ以上増税されたらたまらない」という人が出てきたり、パワハラ問題が出てきたりした結果、これまでは「はっきりものを言うから好き」「Twitterがおもしろい」という意見から「はたして本当にこの人が総理大臣になって我々は大丈夫か？」と、思う人が増えてきたため、人気に陰りが出るようになってしまったようだ。

それでも党員票人気№1の河野氏だが、議員票を票読みしてみると、現在のところやや岸田文雄氏が有利、高市早苗氏は、河野氏岸田氏には及ばない。野田聖子氏は大きく出遅れている。

あと数日にせまった自民党総裁選。はたしてどうなるか？

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。