政治家センセイたちの会食、さすがにあきれて……

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共同通信によると、菅首相がジャーナリストの田原総一郎氏と会ったとき、高級ステーキ店での会食について「年末年始はもう会食しない」と言ったという。

「もう」って何よ「もう」って。子どもが叱られて、拗ねているみたいじゃないですか。それとも、バレなければもっとやる予定だったんですかね？

一方、そのステーキ店会食の場にいた二階幹事長はというとBS朝日の『クロスファイア』という番組で「8人であっただけで会食ではない。飯を食うために集まったのではない」と、【会食】を否定した。

ちなみに集まっていたのは、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、俳優の杉良太郎氏、タレントのみのもんた氏、政治評論家の森田実氏たちだという。

さらに二階幹事長ははっきりと「忘年会を開いていた」とも語っている。

この発言を聞いて「ああそうか、忘年会やったから会食じゃないんだ。だったらいいか」なんて思う人はいない。

というか、問題は会食であるか会食でないかではないのだ。

また西村経済再生担当相は「一律5人以上がダメだと申し上げているわけではない」とかばっているが、国民のほとんどは「そんなことを言っているわけではない！」と答えるだろう。

まず政府自身が国民に「5人以上の集まりはなるべく避けてほしい」と要請しているにも関わらず、菅首相や二階幹事長以外にも、橋本聖子五輪担当相、竹本前IT相といった政府の重鎮たちが、他にも地方議員たちが、しれっと会食やパーティーを行い、報道され、子どもじみた言い訳をする。

おいおい、国民は限界近くがんばってがまんしてるんだぞ。

何だか怒りやあきれるのを通り越して、下手なコメディを観ているようだ。ちょっと悲しくなってきた。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。