キリスト教の悪魔は人をほとんど殺さない でも神様は皆殺しが大好き

エンタメ・2022-07-23 12:25
キリスト教の悪魔は人をほとんど殺さない でも神様は皆殺しが大好き
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日本人は何となくキリスト教の神は優しいとか人類を救うと思っている。しかし聖書全体を読むと、どうも違うのだ。この神様は気に入らないと皆殺しをする怖い神様なのだ。

『ノアの大洪水』という聖書に出てくる話をご存じだろうか? 神が人を造り人が地に増えたとき、どうも神は人間を気にいらなかったらしく、こう思った

「わたしは、すべての人を絶やそうと決めた」

まさに神による人類絶滅宣言である。方法は大洪水。ただし神から見て正しいと思ったノアとその家族は、ノアに箱舟を作らせて助けることにした。ノア一家以外は皆殺しである。

『ソドムとゴモラ』という話も、ソドムとゴモラという町が、性的に乱れているという理由で、心正しいとされるロトとその2人の娘以外の人間を全滅させてしまうというお話である。

もっともロトと2人の娘は助かったあと、すぐに近親相姦をして子どもを作っているので、神の目からして何が性的に乱れているのかよくわからない。

聖書の出エジプト記や申命記では、神が直接手を下すだけではなく、自らの民(イスラエルの民)を使って異民族・異教徒を殺す殺す殺しまくる、とにかく皆殺しである。

殺し尽くす理由は「神の命令」なので逆らうわけにはいかない。申命記7章にはこうある。

「あなたは彼ら(異教徒・異民族)を全滅させねばならない」「あなたの神、主があなたに渡される国民を滅ぼし尽くし、彼らを見て憐れんではならない」

異教徒・異民族を滅ぼしつくしても、憐れみすら許されない。これがキリスト教の神。ゼパニア書1章には

「主は言われる、「私は人も獣も一掃し、空の鳥、海の魚をも一掃する。私は悪人を倒す。私は地上から人を絶ち滅ぼす」。

これはのちの世に起こるハルマゲドン(最終戦争・この世の終わり)について描いているという説がある。主なる神は、悪人を倒すは言っているが、実はすべての人は悪人なので、人類も動物も皆殺しにするという預言なのだそうな。キリスト教の神は心底皆殺しがお好きらしい。

では、神と対比されるキリスト教の悪魔についてはどうか? 実はあの分厚い聖書の中で人を殺すのは一か所しかない。ヨブ記という部分で人数は10人~数十人程度。それも悪魔は神の許可を得てからやっている。

キリスト教の悪魔は神に比べると全然怖くないのだ。かのイエス・キリストと悪魔サタンとの会話が福音書に出てくるが「おまえが神の子なら石をパンに変えてみよ」とか「高い神殿の屋根から飛び降りてみよ」とか「俺を拝めば世界の王にしてやる」とかといった程度。

一方、神はちょっとでも気に入らないことがあると人類すべてどころか、地球の生命すべてを絶滅させるぞと脅してくるのだ。その神様の怖いこと怖いこと。なるほど、キリスト教国のアメリカが、異教徒の国日本に東京大空襲や原爆投下したのもなんとなくわかる気がする。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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