税収アップのターゲットとして“ロックオン”された転売ヤーたち

エンタメ・2020-12-09 18:33

嵐などの人気アイドルグループのコンサートチケットをインターネット上で転売していた大阪浪速区のチケットショップの経営者(56)が、およそ1億5600万円の所得を隠し、6300万円余りを脱税した疑いで大阪国税局から告発されたことを、各メディアが報じた。

報道をまとめると、この業者は、嵐など人気アイドルグループのファンクラブに架空の名前や他人の名義で600人分以上の登録。コンサートチケットを購入したうえ、インターネットの転売仲介サイトなどで売りさばいていたという。

定価の2倍から30倍の高値で年間およそ1万枚を転売して売り上げを伸ばしていたが、税務署には、収入の一部しか申告せず。

こうした方法で隠した所得は平成29(2017)年までの3年間でおよそ1億5600万円に上り、6300万円余りを脱税。大阪国税局は所得税法違反の疑いで大阪地方検察庁に告発した。

ちなみに、脱税で得たカネは、FX取引や個人の生活費に充てていたという。

「以前ならば、チケットの転売は“グレーゾーン”の商売で、税務署もなかなか課税することができなかった。ところが、今年は新型コロナ関連の給付金などで国も各地自体もとにかく金がなくなり、少しでも税収をアップする必要に迫られた。そこで当局が目を付けたのが転売ヤーたち。転売で稼いでいるという情報があれば徹底的に調べあげて脱税の失態を暴くことになりそうだ」(全国紙社会部記者)

このニュースを聞いて、戦々恐々の転売ヤーは少なくないはずだ。

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