失踪・行方不明者の実態とは?

社会・2021-06-03 10:23
失踪・行方不明者の実態とは?
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元中日ドラゴンズの門倉健さんが5月15日から行方がわからなくなっており、メディアで取り上げられている。門倉さん失踪の原因等においては様々な憶測が飛んでいるが、いま現在のところ真実はわからない。

さて、日本では年間どれくらいの行方不明者が出るかというと、警察の報告によるとここ10年間では8万人代を上下しているようだ。

年齢層別では10代20代が多く全体の約4割もいる。次に多いのが70歳以上の高齢者層、増加傾向にあるという。

10~20代が多いのは、家族とのトラブルや仕事や人間関係。今の時代ネットカフェなどの低料金で宿泊できる場所ができたことなども、失踪しやすくなっているらしい。

70歳以上の場合は認知症により徘徊して帰れなくなってしまうことも多いらしく、場合によっては路上で亡くなるなんてことも……

警察に行方不明者として受理された人が所在確認されるまでの期間は、令和元年中の場合、受理当日46.8%(うち認知症71.7%)、2~7日34.1%(うち認知症27.7%)と、約8割の行方不明者が一週間以内に発見されている。

原因や動機は、疾病関係がもっとも多く27.5%、そのうち認知症が20.1%だから、かなり部分が認知症で行方不明なるようだ。

それ以外だと家族関係16.5%、事業・職業関係11.8%の順となる。

気になる犯罪関係だが、全体の0.6%。

治安のいい日本において、全行方不明者のうち0.6%が犯罪に巻き込まれているというのが、多いのか少ないのかは、それぞれの意見にお任せする。

ともあれ、元中日ドラゴンズの門倉健さんがこの犯罪に巻き込まれた0.6%でないことを祈るばかりだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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