日本は明・清・中華民国・李氏朝鮮を壊滅に追い込んでいた

社会・2021-07-09 18:08
日本は明・清・中華民国・李氏朝鮮を壊滅に追い込んでいた
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多くの日本人は、日本が過去、明王朝、その次の清王朝、その次の中華民国を壊滅もしくは壊滅寸前まで、追い込んでいたというと「え?」という顔をする。

李氏朝鮮にしてもそうだ。例えば豊臣秀吉の朝鮮出兵について秀吉軍が負けたと思っている人すらいる。実際は、あっさりと朝鮮半島をあまりにも早く侵略したため、食料などの兵站が間に合わなかったくらいであった。

途中、李氏朝鮮国は明の属国なので、明軍との戦いになる。明の正史によると
【明と朝鮮、ついに勝算なし。秀吉が死んで、兵禍はじめて止まった…】
と、秀吉が老衰死することで、やっと戦争が終わり、明国も朝鮮も勝算がなかったことが記されている。

そして秀吉軍が去ったあと、明・朝鮮両国に何が起こったか? 秀吉との戦争で疲弊した両国を北方騎馬民族のヌルハチが襲い、明国滅亡、朝鮮はヌルハチと子孫が作った清王朝に隷属させられてしまうのだ。
もしあのとき秀吉が朝鮮に出兵していなければ、東アジアの歴史は違うものになっていたことだろう。

その清王朝も日清戦争で弱体化したあと辛亥革命で壊滅。
李氏朝鮮は大日本帝国に併合。
辛亥革命で中国大陸を制した中華民国も、日中戦争で弱体化し、やがて中国共産党に台湾に追いやられてしまう。

このように、日本は東アジアに強い影響を与えてきた国であり、中国大陸や朝鮮半島にとって、禍々しい国に映っているに違いない。

一方、日本は大陸もしくは半島から侵略されたことはない。ただ一度だけ、鎌倉時代にユーラシア大陸のほとんどを征服したモンゴル軍が日本征服に乗り込んできたが追い払っている。
この蒙古襲来のとき神風、つまり運よく暴風雨が来て助かったと言われて来たが、最近の研究では鎌倉武士の奮戦によって、侵略を防いだという説が有力になっている。

もっとも、鎌倉幕府は、この蒙古襲来のため、弱体化し滅亡してしまうのだから、歴史というのはおもしろい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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