ストレス社会を生き抜くためムリは無駄と心得よ

社会・2021-08-12 18:21
ストレス社会を生き抜くためムリは無駄と心得よ
閉じる

毎年2万人前後の人が自殺してしまう日本。自殺という手段を選択する人にはマジメな人が多いそうだ。

マジメな人ほど、他人に優しい人ほどムリをする。マジメな人の中には、ムリと努力がごっちゃになってしまっている人も多い。はっきり言ってしまえば、ムリと努力は別物。努力は尊いものだが、ムリは無駄なのだ。

そういう人は「努力は必ず報われる」「報われるまで努力する」と思っているが、努力すれば報われるとは限らない。もし努力すれば必ず報われるとすれば、成功したほんの一握りの人だけが努力をした人ということになる。

では成功しなかった人は努力不足だったのだろうか? そんなことはない。努力すると必ず見返りがあると思っていると、うまくいかなかったときに「努力が足りなかった」とムリをすることになる。

また、現実的にはいくら努力しても才能のある人に勝てないことなど普通にある。いくら努力していても、努力していない奴がただのラッキーで成果を上げるなんて、めずらしいことではない。

努力とムリをごっちゃにしている人は、自分がムリをしているということに気が付かないもの。なぜならば、本人は努力をしているつもりだからだ。

さらにマジメな人ほど、自分と他人を比べて「他の人はもっと頑張っているのだから、自分ももっと頑張らないと」と、自分を追い込んでしまう。

そもそもムリをする人は「頑張っている自分が好き」なのだ。子供のころから「頑張ればなんとかなる」「うまくいかないのは努力が足りない」と教え込まれてもいる。

そんな人ほど頑張っているつもりでムリをして、ついには身体と精神が悲鳴をあげ出す。

「みんながんばっているから頑張るのは当たり前」なんて考えないようにしよう。こんなストレス社会でムリをするのはやめよう。

それよりも自分の人生を大切にしたほうがいい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
社会新着記事