災害列島ニッポン! 万が一あるものと思っておいたほうがいい
社会・2021-07-15 18:53毎年梅雨や台風のシーズンになると、日本のあらゆるところで水害や土砂災害が数多く起こる。年平均の発生件数は約1100件もあるのだ。
「土砂災害警戒区域」は全国で約66万か所、東京都だけでも1万5486か所もある。土砂災害は郊外だけではなく、都心部でも危険な地域がたくさんあり、六本木や元麻布といった有名な場所にも警戒区域は存在する。日本列島に住んでいる限り、完全に安全な場所などないと言っていいほどだ。
世界全体に占める日本の災害発生割合は、マグニチュード6以上の地震回数20.8%、活火山数70%、災害被害額183%など、この地球上でも日本列島は災害が極めて多い場所に我々は住んでいる。
地震に関しては年間およそ1500~2000回起こっており、マグネチュード6以上の地震が世界の5分の一も起こっていることに驚かざるを得ない。東日本大震災が起こった2011年は年間1万回以上、熊本の震災があった2016年は6000回以上も起こっている。地震発生率は世界4位だという。
台風はというと、毎年平均で10.8個も起こり、台風以外にも暴風、豪雪、洪水と、まさに災害列島だ。
特にこの数十年で、確実に増えているのがゲリラ豪雨だ。ゲリラ豪雨というのは、「1時間当たり50mm」以上の大雨のことだが、これを超えると道路が冠水しやすくなる。この豪雨は、今後も増え続け、減るという予測はない。
海外に目を移すと、北米では熱波が人を襲っている。カナダでは気温49.6度という観測史上最も高い気温で約500人の人が亡くなっている。
2003年のヨーロッパでは猛暑で7万人もの死者が出た。
人類が地球に住んでいる限り、自然災害はいつどこで起こってもおかしくない。特に日本のように災害多発地域に住んでいる人は、「もしも」「まさか」「万が一」が、【必ずあるもの】と思い、用心に用心を重ねておく必要があると言えよう。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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