記録を抜かれる前にささやかな抵抗をするしかなかった『千と千尋の神隠し

エンタメ・2020-12-15 18:38

大ヒット映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の累計興行収入が302億円を突破したことを、14日、配給元が発表した。

同作は、10月16日に全国公開。12月13日までの59日間で、2253万9385人を動員。累計興収は302億8930万7700円に到達。

国内の歴代興収ランキング1位の「千と千尋の神隠し」(約308億円)超えまで、あと約6億円となっており、記録更新が目前に迫っている。

さらに、今月26日から全国82館の劇場でMX4D、4DXの上映実施が決定。MX4D、4DX鑑賞者に向けて、計30万人に入場者特典として「無限列車切符風アクリルキーホルダー」の配布も行うというから、さらに動員を伸ばしそうだ。

「当初は300億を超えるかどうかとみられていたが、このままさらに数字を伸ばし続け、400億超えも行くのでは」(映画ライター)

そんな中、各スポーツ紙によると、東宝が15日、都内の本社でラインアップ発表会見を行い、その席上で「千と千尋の」の歴代最高興収308億円の記録を、316億8000万円に差し替えると発表。

突如、上乗せした分については、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休業した全国の映画館が営業を再開した6月から8月まで行った企画「一生に一度は、映画館でジブリを。」の興収8億8000万円という説明があったという。

「今さら往生際が悪いような気もすぐが、東宝と『千と千尋』などを製作するスタジオジブリの深い関係を考えれば、そうするのも仕方ないだろう。とはいえ、記録が抜かれるのは時間の問題」(映画業界関係者)

アニメ映画界でのジブリの“ひとり勝ち”に終止符が打たれることになりそうだ。

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