結婚したい女が余っている

エンタメ・2021-10-09 15:49
結婚したい女が余っている
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現在、未婚男と未婚女の人口差は、340万人ほど男のほうが多いらしい。つまりどうあがいても結婚できない男が340万人いるという男余り社会であるというのだ。

しかしこれが“結婚したい男女”となると、話が違ってくるという。未婚男女ではっきりと「結婚したい!」と思っているのは、あきらかに女のほうが多いため、結婚相談所などの婚活市場では男性登録者が少なく女が余っているという。

しかも婚活市場において、結婚したい女たちは未婚男に2割しかいない年収400万以上をターゲットにするため、一部の男のみに希望者が集中。ますます結婚できない女が増えるという女余り状態になってしまうらしい。

生物として、ヒトのオスは繁殖しやすい若いメスを求め、メスは自分を守ってくれる(現在なら経済的に豊かな)オスを求めるわけだから、30歳を超えた女はどんどん不利になる。

総務省の調査だと30歳以上の女が5年以内に結婚できる確率は35.5%。しかもその多くが学生時代から付き合っていたなど、恋人期間を経てからの結婚だから、30歳の時点で恋人がいない女6~7割はさらに不利。

昔、ほとんどの人が結婚していた時代があったのは、お見合いという制度が主流であり、出会いがない男女、人付き合いが苦手な男女も周囲が段取りして結婚できた。しかしお見合い結婚と恋愛結婚の比率は、60年代後半に入れ替わり、いまやお見合いで結婚する人は、わずかに5.5%程度。あとの男女は恋愛という大きな壁と戦わないと結婚までいけない世の中。

また昭和の頃は、家事は妻が、仕事は夫がという分業社会だったのが、男にとって家事のほとんどを電化製品がやってくれ、性欲のほうも無料アダルトサイトがそこそこ満足させてくれる時代、「別に結婚とかいいかな。恋愛とかめんどくさいしお金かかるし」という男が増えているという。どうやら結婚したい女にとって受難の時代になってしまっているのかもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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