ハンバーグの下にパスタを敷くのに意味があった⁉ ガロニとは?

エンタメ・2022-09-26 18:32
ハンバーグの下にパスタを敷くのに意味があった⁉ ガロニとは?
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ハンバーグ弁当や唐揚げ弁当の下にパスタが敷いていますよね。このパスタはただの飾りやオマケと思っている人がたくさんいるようです。でも、このパスタは大きな意味があるのですよ。

1.ハンバーグや唐揚げから出る油分やタレを吸って、ベチャベチャになることを防ぐという意味。これら油分は冷えた場合、味や舌ざわりが悪くなるので、パスタに吸わせることでそれを防ぐため。
2.また油分やタレの味がパスタに染みて、パスタも美味しくなり、もう一つのおかずとしていただけるため。
3.弁当を持ち帰るときに、片寄ったりすることを防ぐという意味。
4.揚げ物の場合、揚げたては180度くらいになるため、直接容器に入れると、容器が溶けてしまう場合がある。パスタを敷くことで揚げ物と容器が触れることを避けるため。

などなど。「ガロニ」とはフランス語で「付け合わせ」という意味で、正式な表記は「ガロニチュール(garniture)」。日本では、略して「ガロニ」とも呼ばれることも多いとか。つまりメインではない漬物や野菜類も「ガロニ」ということになります。ではなぜパスタなのか?

他にもボリュームアップ効果とか、パスタは茹でるだけなので調理もカンタンで、弁当業者にとっても安くて楽な具材というのもあるようです。

パスタの代わりに、キャベツやレタスといった野菜を敷く場合もありますが、これらの野菜は熱に弱く、しんなりして色味や見栄えが悪くなったり、油分が染みて味が悪くなってしまう場合がありますが、その点パスタは大丈夫。

本格のフランス料理の場合、ガロニチュールはメイン料理を引き立たせるためや、味を変えて箸休めとして楽しむもので、お弁当のガロニパスタとは意味合いが違っています。

さてさて、お弁当のパスタにこのような意味があると知ったら、自分や家族のお弁当を作るときに利用してもいいかもですね。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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