選手は陽性でもほぼ無症状か軽症だから五輪は平気と政府
スポーツ・2021-07-02 18:586月30日の朝日新聞になかなか香ばしい記事が出ていた。
“五輪選手、陽性でもほぼ無症状か軽症? 政府が想定説明”
と題した記事。立憲民主党の会合で「選手や関係者から多数の感染者が出れば、東京都民のベッド数が不足し、医療がひっ迫するのでは?」という議員の質問に対し、内閣官房オリパラ担当者の答えは
「日々検査をし、行動管理も健康管理も行う。仮に選手から陽性者が発生した場合でも、ほとんどは無症状、あるいは軽症であることが想定されている」
であった…
ええっと、【選手から陽性者が発生した場合でも、ほとんどは無症状、あるいは軽症】だから五輪をやっても大丈夫ってことだろうか?
五輪選手や感染者が多数でたとしても、ほとんどは無症状、あるいは軽症だから、ベッド数に影響しないし医療はひっ迫しないということを、政府の偉い人は言いたいのだろう。
それは【五輪選手関係者に限って、コロナはただの風邪だから大丈夫】ということか?
我々一般人も、陽性の場合、無症状・軽症の人が8割なのだ。それでも医療機関をひっ迫させないために、ひいては入院する方の命を守るため、緊急事態宣言やらまん延防止措置に従い、不自由な生活に耐えている。それは【コロナはただの風邪ではない】と思っているからだ。
ほかにも、政府は新型コロナの濃厚接触者に認定された選手でも、大会に向けて練習できる方向で調整しているという。
本来、濃厚接触者は14日間の隔離のはずだが、五輪は4年に一度だから、特別に濃厚接触者でも隔離ではなく、練習できるように政府はしたいらしい。
感染防止以外のケースで、五輪選手が特別待遇なのはわかるが、新型コロナ感染防止に関して、五輪選手だけ特別というのはいかがなものか。ことは全世界を襲っている疫病なのだ。
もし政府がそれでいいと思っているのなら、国民全員もOKにしてもらいたいものだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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