聖火リレーって絶対にしないといけないことなの?
スポーツ・2021-02-26 10:492月17日に丸山達也島根県知事が「聖火リレーの中止を検討」と発表した。島根県民の大半は知事の意見を支持しているという。
一方、オリパラ組織委は新型コロナの対策をまとめたガイドラインを発表。
なんでも住んでいる都道府県以外では、沿道の応援を控えること。
聖火リレーは、インターネットのライブ中継を観たり、有名人が走る場合は密集対策ができる場所で密集を避けること。
沿道ではマスクを着用すること。
応援は大声ではなく拍手などで行うこと。
聖火リレーのランナーには、2週間前から会食をしないことや密集する場所への外出を避けること。
密を避けるために、誰がどの地点を走るのかといった情報はスタート予定時刻に30分前まで公表しない。聖火ランナー自身も、メディアやSNSの公表は控える。
過度な密集が出た場合はリレーを中断する。
などだという。組織委の橋本聖子会長によると「聖火リレーのコンセプトである【希望の道をつなごう】に沿って日本全国に希望をつなぐ聖火リレーを実現したい」とのこと。
何だかこの【希望の道】なるものは、とても窮屈であるらしい。
そもそも聖火リレーとは何のため、誰のためにやるものなのだろうか? 1936年のベルリン大会から聖火リレーが行われるようになった。ナチスの政治利用のためであったという。
東京五輪の場合、大会を盛り上げるというだけではなく、各都道府県を走るイベントとしての経済効果も期待されていたが、いまや組織委は「リレーを観にくるな」とばかりのガイドラインだ。当然経済効果も期待できなくなった。
島根県の場合、聖火リレーの費用として9千万が県の財源から出ていくという。これでは島根県以外でも中止したい都道府県はたくさんあるだろう。それにしても聖火リレーって絶対にやらないといけないものなのであろうか? 今からでも考え直してもいいのではないだろうか?
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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