新宿は魔界都市か野生の王国か

エンタメ・2021-11-11 18:29
新宿は魔界都市か野生の王国か
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筆者が関西から上京して最初に住んだ町が、歌舞伎町から徒歩5分の場所であった。そして最初に驚いたのが、よくヒキガエルが夜中にノソノソと歩いていたことだ。筆者はそれまで神戸・大阪の郊外で暮らしてきたが、肉眼でヒキガエルを見たのは、新宿がはじめてであった。

それどころではない。新宿近辺に野生のタヌキがたくさん住んでいるのは有名かもしれない。新宿近辺に住んでいる友人によれば「裏の祠に棲んでいてよく見る」とか「たまに車に轢かれている」など、そう珍しい動物でもないらしい。

新宿御苑にはイタチが棲んでいるし、新宿区のサイトには『ハクビシンやアライグマからの被害を防ぐために』というページがある。このページによると、平成30年度の「ハクビシン等相談件数」は141件であったそうな。

他にも新宿に住んで驚いたのはカラスの多さと、場所によってはコウモリがよく飛んでいたこと。また、ネコと同じくらいのサイズのドブネズミを何度か目撃したこともある。

ある夏、新宿の高層ビル群の近くに新宿中央公園があるが、そこで高層ビルを背景に、オニヤンマが悠々と飛んでいるのを見たことがある。そのオニヤンマを、虫とり網を持った小学生が追いかけているのは、なんとも幻想的な風景であった。

新宿に限らず、東京の都心部には、ヒキガエル、カラス、コウモリ、タヌキ、アライグマ、ハクビシンに巨大ドブネズミ、オニヤンマと、まさに魔界都市にふさわしい野生動物が棲息している。

以前、地方から出たことがない大学生が「新宿に住宅地があるのですか」と質問されたことがある。(普通にあります)地方の人のイメージはそんなものなのかもしれない。

ただ…… 歌舞伎町近くにたくさんのタヌキが住んでいるのは事実。もしかしたら、歌舞伎町のお姉さんの何割かは、タヌキが化けているのかもしれない。

東京都心部は魔界都市なのか、はたまた野生の王国なのか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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