このままでは人類は絶滅する！

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地球に生命が誕生し数多くの種が誕生し滅びて行った。ある生物学者の言葉を借りれば「種は進化するか絶滅するかしかない」そうだから、我々人類もしかりであろう。

現在、人類はテクノロジーを使った進化と、テクノロジーによる環境破壊や大量破壊兵器による絶滅の危機という、両極端にいるといってもいいだろう。

絶滅の方向に注目するならば、このままではほぼ確実に人類は絶滅する。地球は過去に5回、大量絶滅を起こしている。原因は火山の大噴火、氷河期や巨大隕石など様々だが、いままさに6度目の大量絶滅がいまこのときに、猛烈な勢いで進行中なのだ。

地球には真水や空気を作ってくれる熱帯雨林があるが、それは開発や砂漠化で、猛スピードで減少しており、いまや地球にはわずか6％しか残っていない。

地球の生物種は約870万種だが、種の絶滅がこれまでにない勢いで進んでいる。一説によると、1万年前は100年に1種、1千年前は10年に1種、100年前は1年に1種のスピードで絶滅してきたのが、現在では1年で4万種が絶滅している。これは13分に1種の速さで一つの種が絶滅している計算になる。

その原因は人類なのだ。このまま環境破壊や人口増加が続くと、水不足で他の種だけではなく人間の生存も危うくなる。水の惑星と言われる地球だが、その水の量は地球全質量の0.02％しかなく、97％は海水で真水はわずかに3％程度しかない。このままでは2050年には全人類のうち40％が水不足になるという。水なくして食料はない。

他にも世界に1万4千発ある核兵器は、この地球を何度も焼き尽くすことができる。どこかのテロリストや、機械の誤作動で一発でも発射されたら人類の命運は尽きる。

人類は、自分が知的生命体であると思っているらしいが、目前にある絶滅の危機をあまり感じていない。このままだと人類はそう遠くない将来、絶滅すると言っていいだろう。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。