未来は暗いか明るいか~我々はこの20年でいかに変化したか~

エンタメ・2022-07-28 18:50
未来は暗いか明るいか~我々はこの20年でいかに変化したか~
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ウーバーイーツ、ズーム会議、3Dプリンターなどなど数年前には存在していなかったり、存在していてもいまのように一般的でなかったものはたくさんある。つまり、いま時代が急速に変化しているのだ。

ここ20年ほどの時代変化の象徴というべきものはスマートフォンだろう。90年代に急速に広まった携帯電話の時代、人々は携帯電話を使って【主に電話をしていた】

それから10年ほどたった2007年に発売されたアイフォンは、まさに革命。アイフォンは「フォン」と銘打っていたが、それは電話の領域をはるかに凌駕するものであった。

アイフォンなどスマートフォンの一般人への進出は、我々の生活を変えてしまったのだ。

08年に日本にツイッターが上陸した。それまで「情報の受け手」であった一般人が「発信者」に大きく変化したのだ。そしてテレビや大新聞などが「マスゴミ」と呼ばれるようになり信用を失っていくことになる。

2011年3月11日に東日本大震災が起こり、多くの被災者が状況をその場から世界に伝えたのはスマホとSNSのおかげだ。また被災者や安全確認に一般の電話がつながりにくくなったときSNSが、その代わりとなった。スマホとSNSは、社会に欠かせないインフラになったのである。

スマホの登場は、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、テレビ、ラジオ、新聞、書籍、ゲーム機、時計、ボイスレコーダー、電卓、懐中電灯、カーナビなどを兼任する能力がある。

子どもの頃からスマホを使っている若者は、昔の若者がそれらを別々に購入していたと信じられないかも知れない。

本屋やレンタルビデオ店は町から消えつつあり、ビデオは動画配信サービスで観るようになった。

これらが、ここ20数年間で起こった時代の変化だ。時代をくわしく見てみると、5年に一度くらいの割合で、大きな変化が起こっている。

そして2020年、100年に一度と言われる疫病が流行り、2022年には東ヨーロッパで戦争が起こった。日本では安部元総理が暗殺された。日本で元総理が暗殺されたのは、1936年(昭和11)の高橋是清暗殺以来86年ぶりのことだ。

この20~30年の間に、我々はパソコン、スマホ、インターネット、SNSで、劇的に変化してきた。もし仮に我々が20~30年前にタイムスリップするとしたら、その不便さに悲鳴をあげるかもしれない。

ではこれからの未来はどうなるのだろう? 日本は2025年に65歳以上が人口の3割を超える。2040年には85歳以上が9.2%に達する。

AIを駆使した医療で長生きし、メタバースをさらに高度にした仮想世界の中で、大勢の年寄りたちは若さを楽しんでいるのだろうか? あるいは高齢者が若者に寄りかかる暗い未来がまっているのだろうか?

これまでのように、地球資源を消費し汚染するだけで、我々はいまより豊かに暮らしていけるのだろうか? どちらにせよ未来を創るのは今を生きている人たちだ。未来は僕らの手の中にある。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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