あなたの心はウィルスに操られているかもしれない

社会・2020-12-11 17:18
あなたの心はウィルスに操られているかもしれない
閉じる

世の中には微生物(細菌・菌類・微細藻類・原生動物・ウィルス)という身に見えない小さな生き物がいる。(※ウィルスは自己複製ができないので生物と非生物の間とされている)

あなたの心は、この微生物に操られていると言われたら、どう思うだろうか?
トキソプラズマという寄生生物がいる。ネコが終宿主だが、他の哺乳類や鳥類にも寄生する。チェコの生物学者であるフレグル氏の仮説によると、トキソプラズマがネズミに感染した場合、ネズミは恐怖心や不安感がなくなり、ネコに食べられやすい行動をとるようになるという。

トキソプラズマがヒトの女性に感染した場合、社交的になり異性関係も活発になる。つまりモテやすくなるのだ。男性の場合、男性ホルモンが出てやはりモテやすくなるそうな。そう聞いて「わたしも感染したい」と思うべからず。トキソプラズマ感染症という病気があり、特に妊娠中の女性は流産や母子感染で子どもが脳症などになることがある。

また、中には反射神経がにぶくなったり、反社会的な性格になったりする場合もあるらしい、他にうつ病になる場合もあるという。

うつ病と言えば、ヒトヘルペス6型というウィルスは、ほぼすべての人に感染しているが、宿主がストレスや疲労で弱ってくると、唾液にまじって外に出ようと活性化するのだという。その結果うつ病になるという説が最近出てきた。

人間ではないがカマキリやコオロギに寄生するハリガネムシも、宿主の行動を操る生物だ。カマキリやコオロギは泳げないが、寄生された虫は、泳げないのに水に飛び込む。すると、寄生体から抜け出し交尾相手を探すのだが、飛び込んだ虫は溺れるか魚に食われるしかない。

ただいまコロナが大流行中だが、そのため我々の生活様式はずいぶんと変わった。もしかしたらこれもコロナウィルスが我々を操っているからかもしれない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
社会新着記事