目立ちたがり屋やロクデナシから政治家を選ぶのが民主主義
社会・2021-06-28 14:52朝日新聞によると、小池百合子東京都知事の支持率が1年前の3月が50%だったのに対し、今年6月26~27日に行った世論調査によると、7%もアップした57%であったそうな。
おそらくコロナ対策でテレビその他マスコミの露出がすごく増えたことと、数日前から過労で倒れたことが同情票となったことが原因と思われる、
吉村大阪府知事の場合もそうだが、テレビ等で露出が増えればそれだけで支持率は上がる。そして選挙で票を集めた人が当選する。それが民主主義。
英国の名宰相、ウィンストン・チャーチルは民主主義の選挙について次のように語っている。
【自分を含めて選挙に立候補するのは、目立ちたがり屋やお金儲けをしたい人など、ロクでもない人ばかりである。
選挙というのは、こういった信用のおけない人たちの中から、相対的にマシな人を選ぶ忍耐のことである。したがって、民主政は最低の政治形態である】
チャーチルが言うように我々は【目立ちたがり屋やお金儲けをしたいロクデナシ】の中から、嫌々でも誰かを選ばねばならない。さらにチャーチルは続ける。
【ただし、これまで試されてきた王政や貴族政など過去の政治制度を除けば】
確かに21世紀のいま、民主主義ではない国、中国や北朝鮮、民主主義の体制はとっているものの、実質プーチン独裁のロシアなど、大衆にとってあまり住みやすくはなさそうだ。
しかしかつて、自由選挙からヒトラーが選ばれたように、民主主義はときに暴走する。民主主義はポピュリズムに通ずるものがあるのだ。
ポピュリズムとは「大衆迎合主義」「衆愚政治」「扇動政治」とも訳されるが、大衆の愚かさは、政治や政治家に反映するといってもいいのかもしれない。さて、これから東京都議選、衆院選があるが、大衆はどのような審判を下すのであろうか?
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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